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Apple「手首装着型」デバイスの特許取得―これが「iWatch」?

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2011年Apple社が出願し、22日承認された「手首装着型デバイス」の特許は、これまで噂された同社のiWatchに組み込まれるものと見られている。CBSニュースは7月23日付記事で、その詳細を伝えている。
元記事:http://www.cbsnews.com/news/apple-scores-patent-for-wrist-worn-electronic-device/

iwatch

Apple社が新たに取得した「手首装着型」デバイスの特許を見れば、噂される同社のiWatchに搭載される機能のいくつかが見えてくる。

22日、米国特許商標庁によって承認された特許「手首装着型電子機器およびその方式」は、リストバンドで手首に装着した旧式のiPod Nano同様、モバイル機器を組み込んだリストバンドの説明から始まっている。だが特許文書は、つづいてスマートウォッチ独自の領域に移っていく。

Apple社はいかにも同社らしく、スマートウオッチのプランに関しては沈黙を保ってきたが、多くのアナリストらは今年度中にiWatchは発売されるだろうと考えている。特許文書は、このデバイスが、スマートウオッチの従来の要素を組み合わせるようなもの、たとえば携帯電話が組み込まれていたり、血圧・脈拍・呼吸・体温などの数値を見守ったり記録したり読み出したりするような、フィットネスバンドの特徴を備えたものであることを示している。

スマートウオッチ市場へ参入する企業は増加しつつあるが、実際には消費者の間でいまだ人気のあるものとはなっていない。AppleのiWatchは、iPhoneと連動し、また健康やフィットネスのモニター機能を持つデバイスとして、市場を活気づける潜在力を持っている。

特許で詳述されているバンドは、加速時計、GPS、近接ロケーター、持ち主の身体的特徴をモニターする生体認証などのさまざまなセンサーが搭載されている。けれども、特許の目玉は、さらに進んだ機能、手首装着のデバイスが、電話やコンピュータと対話可能な「パーソナルワイヤレス環境」である

今日のスマートウオッチがどのように動くかという説明によれば、ワイヤレス接続によってiWatchは電話の通知を受け取ることができるし、通知を受け取ったあと、時計のディスプレイまたはスピーカーを通して、さらに情報を受け取ることも出来る。特許に示された例によれば、携帯電話に着信があれば、アラートが鳴って通知し、時計を通して受けたり切ったりできる。すなわち、時計が電話のリモートインターフェイスとなるのである。

特許の説明によれば、内蔵センサーによって動作を通じて ― たとえば着信を切るために腕を水平に伸ばしたり、着信を受けるために腕を上に伸ばしたりすることによって、―手首に装着したデバイスをコントロールすることもできるという。さまざまな動作がつぎの手順を引き起こすよう、プログラムすることが可能なのである。

この特許申請が2011年7月に出願されたものであることを見れば、Appleがここ2-3年、スマートウオッチ型の製品に注目していたことがわかる。本年、Apple社がこのデバイスをついに公開することになるかどうかは、その時を待つしかない。
© 2014 CBS Interactive Inc.

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