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イー・ガーディアンと東京大学が産学連携。児童ポルノ、著作権侵害などの問題画像を自動で発見できるシステムを監視業界初、提供開始。

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イー・ガーディアンは、世界トップクラスの画像認識の機械学習システム(人工知能)を研究する東京大学原田研究室と産学連携で開発した「自動画像認識システム」の提供を監視業界発、開始したことを発表した。

【サービス概要】
・「自動画像認識システム」は機械学習機能を持っているため、運用すればするほど精度が向上。
【本サービスの強み】
・全件目視時と比べ最大1枚当たり1/20のコスト(自社調べ)削減可能
・1枚につき0.5秒で処理可能な為、投稿後瞬時に問題画像を見つけることも可能

ウェブ上の投稿監視などを行うイー・ガーディアン株式会社(東京都港区 代表取締役社長:高谷 康久、以下イー・ガーディアン)は、東京大学大学院(東京都文京区 総長:濱田純一、以下東京大学) 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 原田研究室と産学連携にて、本年1月より「画像認識システム」の共同研究・開発に取り組んできたが、この度正式にサービスを提供開始したことを発表した。

同システムにより、インターネット上に増え続ける画像に対して自動で判別、把握をする事が可能となる。抽出対象には、画像や動画が掲載されいているブログや投稿サイトなどのインターネットメディアにおける児童ポルノ画像や嫌がらせ目的でばら撒かれたリベンジポルノ画像、更には著作権に違反する画像に至るまで様々な状況で活用できるようになる。今まで手作業で行っていた目視件数を大幅に減らすことができるため、全件目視時と比べて1/20のコスト(自社調べ)の削減も可能となる。

この技術を使い、画像や動画を扱うインターネットメディアへより効率的で安心、安全なサイト運営をサポート。また今後、インターネット上に限らずあらゆるセキュリティシーンにおいてこの監視ノウハウや技術提供など幅広い発展的な活用を見込んでおり、あらゆる人々が画像・動画コンテンツを安心に利用できる社会を目指したいとしている。

【画像認識システムについて】

インターネット上における画像・動画投稿の監視には、テキストの監視と違い今までシステム監視による判定が難しいとされてきた。そのため全てを目視で監視する必要があり、莫大な労力とコストがかかる事で部分的な監視に留まるなど、手が回り切らない事が多いのが現状とのこと。今回、投稿監視で10年のノウハウを持つイー・ガーディアンと、世界トップクラスの画像認識の機械学習システム(人工知能)を持つ原田研究室が共同で画像認識システムを開発した。

画像認識システムは、大量の画像・動画データを目視により分類したものを教師データ(※1)として、コアエンジンに学習させる。その後、実際の対象画像・動画をシステムに判定させ、正しく判定できるかどうかを数値で評価し、間違っていれば自動学習するという作業を繰り返し行う事で判別能力を向上していく。
※1 教師データ・・・訓練データともいい、機械学習の仕組みを構築する際の初期学習用データ

【精度と処理速度について】

(2014年5月23日時点)

アダルト画像を含む不適切だと判定された画像群でテストを実施したところ、目視0%(人の目を全く入れない状態)の場合94.5%のNG 検出率を計測。さらに精度を上げるため、システムの自動チェック時にグレー判定としたものを中心に全体の25%を目視で再チェックする事でNG 検出率は99.0%まで向上した。全件目視時に比べると、最大で従来の約1/20(本計測時における理論値)でのコスト換算となる。また処理速度は標準プランで1 枚につき約0.5 秒程度、1時間に約7,200 件を判定可能。処理速度についてはシステム強化にて向上させる事が可能とのこと。


【東京大学 原田研究室について】
URL:http://www.mi.t.u-tokyo.ac.jp/
画像データからそれが何であるかを識別し、学習していく画像アノテーション(人工知能)の研究をおこなっている研究室で、国際的画像認識の大会であるILSVRC2012 (ImageNet Large Scale Visual RecognitionChallenge)で120 の犬種を画像より識別する部門で世界1 位を獲得した実績がある。

【費用】

初期費用:50万円~
月額費用:50万円~ (月間500万件まで)
契約期間: 3ヶ月~

© 2012 E-GUARDIAN INC.,

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