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Instagramの新アプリ『Hyperlapse』で良質な動画を撮るためのコツとは。

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8月26日、Instagramより新しい動画アプリHyperlapseが登場した。
『C|net』は、早くもこの新しいアプリHyperlapseを使うためのヒントを紹介している。
元記事:http://www.cnet.com/news/a-quick-photo-primer-on-instagrams-hyperlapse-app/

instagram

8/26、InstagramはiOSスタンドアローン型アプリ、『Hyperlapse』を発表した。
『Hyperlapse』は画像安定アルゴリズムを用いて、スピードアップした動画をぶれの少ない、安定した映像として撮ることが可能になったアプリである。

『Hyperlapse』はタイムラプス動画(コマ落とし撮影)の一種で、特殊な技術を搭載している。
伝統的なコマ落とし撮影は、カメラの回転速度を遅くして撮影し、そのあと高速処理にかける。そうすることによって、ほんの数分間、ときによっては数秒で、何時間もかかる日没の様子、夜空や都市の鳥瞰図を見ることが可能になるのである。

通常のコマ落とし撮影は、一般的にほとんど動かずに撮影をおこなう。
それに対して、『Hyperlapse』は動きと映画のトラッキング・ショット(※レール上の台車に乗って撮影すれたショット)が一体となったものだ。

重要なのは、広い場所でカメラを素早く動かせるということである。
風の強い道路を車で走りながら、車窓から撮影しているところを想像してほしい。
そういうときは、Steadicamのようなスタビライザー付きの高価な機材が必要となってくる。というのも、動いているカメラで動きのある映像を撮影するというのは、ほんの少しの手ぶれが拡大されてしまうからである。
『Hyperlapse』は、こうしたいくつもの問題に即座に対処できるのだ。
これにはふたつの機能がある。録画用のスタート/ストップボタン、及びスピード・ダイアルである。
ビデオはカメラロールでも、FacebookやInstagramでも作動できる。

『Hyperlapse』を使うときは、以下の点に留意してほしいとしている。

1. 安定したショットを撮るためには、遠くから

コマ落とし撮影は、太陽の動きや雲が形を変える映像のように、ゆっくりした動きを高速で見せるときに最も効果をあげる。
Hyperlapseでも同じで、非常に狭い空間内でこれをやると、無数の無関係な動きが入り乱れるカオスが出現することになる。

小さな動きのあれこれがひとつの大きな流れへとまとまっていくような映像を撮りたければ、モバイルという制約があるため、動いているものと十分に距離が取れるようなカメラアングルが必要である。
つまりカギとなる動きがフレームの一部分に限られているか、フレーム内全体が一様に動いているようなポイントを見つけることが大切なのである。

『Hyperlapse』のタイムラプス機能を使ってこのような静止したショットを撮るためのカギは、遠くから、そうしてできれば高いところから撮ることである。
そうすれば、興味深いシーンをとらえ、周囲がそれを浮かび上がらせるような、一方向の動きにカメラの焦点を合わせることができるだろう。

2. 時間と動きに気をつける

通常の動きのないコマ落とし撮影よりももっと、『Hyperlapse』は時間と動きに対する創造性が要求される。
つまり、望んだような映像が取れるかどうかは、対象の速さと撮影する側の距離次第なのである。

『Hyperlapse』を使うと、最高、通常の12倍の速度まで、撮影スピードを上げることが可能となる。
飛行機が離陸している映像をとらえたら、2倍速、または3倍速にしてやると、いい効果を出すことができる。
遠くにあるものの静止した様子を撮るためには、スピードダイアルをハイエンドに合わせて、試しにやってみるといい。
ただ、そのためには、10倍速かそれ以上のクリップを10秒撮るためには、1分半から2分の撮影が必要となる。

『Hyperlapse』がユーザーに提供するのは、シンプルなツールで、導入後に速度をカスタマイズすることはできない。
ユーザーはひとつの速度を選ぶことができるだけだ。
つまり、場面の一部分だけをスピードアップしたり、遅くしたりはできないし、ストップモーションの効果を出すために、録画をストップさせたり動かしたりすることもできない。
その両方の機能は、今後、組み込まれるかもしれないが、いまの『Hyperlapse』とユーザーがそれを使ってできることの限界を知っておくことは重要だろう。
できること、そうしてできないことも実験してみることは、『Hyperlapse』を理解する最高の方法である。

3. 乗り物に乗ってみよう

『Hyperlapse』の重要な機能のひとつに、「移動タイムラプス」と呼ばれるものがある。
これは、じっと立ったまま動いているものをビデオに撮るのとは逆に、何か動くものに乗りながらスナップショットを撮ることだ。

単調な一本道を走るバイクに乗りながら撮った映像は、動きを強調するものになる。
車や飛行機の座席の窓というのは、ビデオ撮影を試してみるのに良い場所だ。
『Instagram』はトランポリンで跳んでいる人や、ジェットコースターに乗っている人が映した映像を広告に使っている。

画像安定機能のおかげで、カメラが移動することによって生じる手ぶれを気にすることもない。
同時にそのおかげで、動きのある場面を映像化するときの障害を取り除いてくれる。
『Instagram』の大きな目的は、パーソナルな日常を切り取ったスナップショットを、あたかもそれがミニサイズの映画であるかのように展示することにある。それを考えれば、ハリウッド・スタジオが何千万ドルかけた装置で描き出すようなシーンを撮影するチャンスをユーザーに与えてくれる『Hyperlapse』は、まさにその目的に適ったものといえるだろう。

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