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アメリカの十代がアップル・ウオッチに「冷めている」大きな理由。

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9月16日のiPhone 6の発売は日本でも大きな話題を集めたが、Apple Watchに対する反応は、それに比べて鈍かった。アメリカの次世代を担う10代の青少年たちは、Apple Watchをどう見ているのだろうか。このたび、それに関するアンケート結果が明らかになった。
『re/code』が伝えている。
元記事:http://recode.net/2014/10/07/piper-jaffray-survey-teens-tepid-on-apple-watch/

apple-watch

昨年のD11カンファレンスで、AppleのCEOティム・クックは、ウェアラブル・デバイスの普及のためには、これまで腕時計をはめたことのない子供たちにも勧めていくという、積極的な挑戦の姿勢を明らかにした。

十代の青少年の動向についての新しい調査は、クックの「挑戦」がどれほど大変なものになるか、教えてくれる。

米国の投資銀行パイパー・ジャフリーの今秋のアンケート結果が明らかになった。対象とするのは7.200人の10代。教室内での調査と電子調査にもとづく。
その調査によると、Appleは10代にとって最高のデジタル家電ブランドであることが分かる。
67%がiPhoneを所有しており(春の調査では61%)、73%が「つぎに買うのは(も)iPhone」と答えている。

とはいえ、Apple Watchに対する回答は、パイパー・ジャフリーのテクノロジー・アナリストであるジーン・マンスターの言葉を借りれば「冷めている」よう。
スマートウオッチを所有しているのは、わずか7%にすぎず、Apple Watchを買うために350ドルを払ってもいい、と考えているのは、16%にとどまっている。

腕時計をはめるという概念そのものが、ティーンエイジャーにとっては、まったくなじみがないことなのである。この結果は、それを裏付けるもののひとつだ。
第二に、人々がApple Watchに興味を抱くようになるためには、まだ情報が足りない」

このアンケートは8月25日から9月30日にかけておこなわれたので、回答の中には9月9日、クパチーノで開催されたAppleのメディア・イベント(Apple Watchが初めてその全貌を明らかにした)以前のものも含まれている、と、マンスターは付け加えている。
とはいえ、発売予定のデバイスに関する先行情報は、それ以前にも十分あった、とも指摘する。

「ティーンたちはしばらく様子を見るつもりのようだ」とマンスターは述べている。

マンスターの推定によれば、来年のApple Watch発売時には、Appleは1.000万台の販売をおこなうだろう、とのことである。

その他の主な調査結果は以下の通り。

・ティーンの間では、衣類ブランドとしてはナイキがトップにランクされている。また衣類を購入するとき、一番多く利用するサイトは、Amazonである。

・ソーシャル・メディア部門では、Instagramが引き続きトップ。また、映画レンタルサイトでは、Netflixが首位の座を占めている。

・ゲーム機も依然としてティーンの間に強力な影響力を持っている。回答者のうち67%が次世代機であるSony PlayStation 4 か、Microsoft Xbox Oneへアップグレード済みか、アップグレードに興味を持っているという。

・ティーンの10人に8人がモバイルゲームを楽しむ(この数値は春に比べて減少)が、アイテムの購入やレベルアップのために課金するユーザーは22%にとどまる。

若者の間で、腕時計を着ける習慣がなくなりつつあるのは日本でも見られる傾向だ。
さらに、ウェアラブル端末という特性上、ファッションブランドとしてどのように認知されるかも重要となるのではないだろうか。

※すべての商標は、各々の所有者の商標または登録商標です。

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