YJキャピタル、組織強化およびYJ2号投資事業組合の設立。
ヤフー株式会社の100%子会社であるYJキャピタル株式会社は、「YJ2号投資事業組合」を設立し、あわせてYJキャピタルの組織強化を行ったことを発表した。
1.YJキャピタルの組織強化の理由
ヤフー株式会社にて2014年11月27日付「特定子会社の異動に関するお知らせ」(※)で開示されている通り、YJキャピタルはファンド規模200億円の「YJ2号投資事業組合」を設立した。今後YJキャピタルとしてさらなる投資活動を行っていくことを鑑み、2015年1月より組織人員を増やし体制を強化した。
2.YJキャピタルの概要について
2015年1月1日付で以下の体制となった。
・資本金 2億円(資本準備金2億円)
・株主 ヤフー株式会社(100%子会社)
・社員数 14名(前四半期比8名増加)
・役員構成
代表取締役 平山 竜(新任)
取締役 小澤 隆生
取締役 大矢 俊樹
・パートナー
田中 祐介(新任)、村上 臣(新任)、宮澤 弦(新任)、松本 龍祐(新任)
戸祭 陽介、粕谷 吉正、堀 新一郎
※新たにパートナーに就任する田中、村上、宮澤、松本はそれぞれ過去に起業した経験あり。また、田中、村上、宮澤はヤフー株式会社の執行役員である。
3.YJ2号投資事業組合の設立および投資状況について
2015年1月1日にYJ2号投資事業組合を設立。また、下記企業への出資が決定している。
社名 VIP PLAZA INTERNATIONAL PTE. LTD.
事業内容 インドネシアにてファッションに特化した会員制サイト「vipplaza.com」を運営
所在地 シンガポール
CEOのTesong Kim氏からのコメント
「VIP Plazaは東南アジアNo.1のオンラインディスカウントモールを目指しております。
今回、経験豊富でスピード感溢れるYJキャピタルをチームに迎え入れることで、インドネシアでのブランド認知をより強化し、さらに東南アジア各国への進出を加速させてゆきます。」
4.参考
YJキャピタルの代表取締役および新任パートナーのプロフィールは以下通り。
【代表取締役】
平山 竜(ひらやま りゅう)
1976年5月21日生。埼玉県出身(38歳)。
早稲田大学政治経済学部卒業後、日本銀行入行。在籍中に米国コロンビア大学にてMBA取得。
その後、ゴールドマン・サックス投資銀行部門に入社(東京オフィス・サンフランシスコオフィスにて勤務)。M&Aグループのヴァイス・プレジデントとしてクロスボーダーを中心に多数の案件を執行。
2013年8月ヤフー株式会社入社。2013年10月、CFO室長就任。2014年4月より起業戦略本部長としてM&A・投資・インテグレーションなどを統括。また現在、ヤフー株式会社の米国子会社であるYJ America, Inc.および、ソフトバンクのグループ内新規事業開発・投資会社である SBイノベンチャー株式会社の取締役を兼務。
【パートナー(新任)】
田中 祐介(たなか ゆうすけ)
慶應義塾大学在学中の1996年に有限会社電脳隊を数名の学生とともに創業し、代表取締役社長に就任。2000年に電脳隊および4社共同のJVで設立した株式会社ピー・アイ・エムをヤフー株式会社に売却。
その後2000年に株式会社フラクタリスト(2011年に現ユナイテッドに吸収)を創業。代表取締役社長として2006年に上場を実現。
また2003年に中国にてFractalist China inc.(飛拓無限信息技術(北京)有限公司)を創業。チャイナモバイルとの提携などを実現し、モバイルマーケティング分野の中国市場における最大手企業に成長させた。
2010年にフラクタリストを退任。2012年にヤフー株式会社に入社し、コマース系の事業開発業務を担当した後、2014年より執行役員パーソナルサービスカンパニー・カンパニー長に就任。
村上 臣(むらかみ しん)
青山学院在学中に仲間とともにベンチャー企業、有限会社電脳隊を設立。
モバイルインターネット黎明期において特に「WAP」の普及に尽力する。
2000年8月に株式会社ピー・アイ・エムとヤフー株式会社の合併に伴いヤフー株式会社入社し、2006年6月にソフトバンク株式会社による買収に関連して、ボーダフォン株式会社(現ソフトバンクモバイル株式会社)出向。一方で「Yahoo!ケータイ」の開発に従事。
2011年4月にヤフー株式会社を円満退社するも、その後2012年4月1日にヤフー株式会社に再度入社し、執行役員CMO(チーフ・モバイル・オフィサー)に就任(現任)。
2014年6月2日にワイモバイル株式会社取締役に就任(現任)。
宮澤 弦(みやざわ げん)
東京大学卒業直後、株式会社シリウステクノロジーズを創業、代表取締役に就任。モバイルSEO事業や位置情報に連動したモバイル向け広告配信事業を手がける。
2010年8月、ヤフー株式会社により買収。その後、ヤフー株式会社にてインタレストマッチプロジェクト(現YDN)のプロジェクトリーダー、2012年7月よりマーケティングソリューションカンパニー事業推進本部長、2013年4月よりメディアサービスカンパニー検索事業責任者に就任。
2014年4月より執行役員(最年少)、 検索サービスカンパニー長に就任。
WEF(World Economic Forum)のGlobal Shapers Tokyo Hubのメンバーとして2012年のダボス会議に参加、2011年にはSt.Gallen SymposiumにLeaders of Tomorrowとして参加する。
松本 龍祐(まつもと りゅうすけ)
中央大学在学中より出版系ベンチャーの立ち上げやカフェ経営などを行う。
2004年より中国企業のSNS立ち上げに参画、2006年にコミュニティ企画・運営に特化した株式会社コミュニティファクトリーを設立。
2009年以降はソーシャルアプリ開発に特化し、写真を装飾加工してシェアできるスマートフォンアプリ『DECOPIC』が世界的にヒット。
2012年9月にヤフー株式会社へ会社を売却、2013年ヤフー株式会社入社。現在、ヤフー株式会社アプリ開発室本部長兼イノベーションサービスユニットユニットマネージャーおよびTRILL株式会社代表取締役社長を務める。
©2015 Yahoo Japan Corporation.
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