MMD研究所、格安スマホ通信速度調査の結果公表。格安スマホ、お昼時間帯で通信速度が低下。
MMD研究所は、「2015年4月格安スマホ通信速度調査」を実施し、その結果を公表した。
同調査は、MVNO10社とdocomo、au、SoftBankの通信キャリアで通信速度に違いがでるかを調査したものである。
調査期間・方法は、2015年4月9日、10日、13日~15日の平日5日間に東京・恵比寿の当研究所事務所内にて、10時~11時、12時~13時、17時~18時の3つの時間帯でMVNO10社とdocomo・au・SoftBankの計13社にて、通信速度テストを行った。計測は「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを利用し、平日5日間、朝・昼・夕の時間帯で各5回計測し、最大・最少の値を除く3回の平均値を記録した。結果及び、調査概要については以下の通りである。
※同通信速度調査は、docomoまたはau回線を使用しているMVNOと通信キャリアでの通信速度の違いがあるかを同研究所の事務所内にて調査した実測結果であるため、各MVNO、各キャリアの通信速度の最高速度を調査したものではない。
■ 格安スマホ、お昼時間帯で通信速度が低下―通信キャリアとダウンロードスピードに差
調査結果は上記表の通り、まず午前の10時~11時の時間帯において、基準となる通信キャリアのダウンロード平均スピードが、docomo18.0Mbps、au24.1Mbps、SoftBank30.0Mbpsに対し、docomo回線利用で最も速い格安スマホはIIJmioの11.7Mbps、au回線利用の格安スマホはmineo、UQmobileが共に10.0Mbpsであった。回線提供元の通信キャリアと格安スマホのダウンロードスピードを比較すると、IIJmioがdocomoとの通信速度差が最も少なく6.3Mbpsの差となり、次いでb-mobileが7.8Mbpsの差であった。
トラフィックが集中すると言われている12時~13時のお昼の時間帯は、顕著に通信キャリアと格安スマホでダウンロード平均スピードに差が出ており、docomo、au、SoftBankの3キャリア平均が27.6Mbpsだったのに対し、調査対象格安スマホ全体の平均は1.8Mbpsと速度低下が見られた。UQ mobileとb-mobileを除いては1Mbpsを切るまでに速度が低下し、格安スマホにおいて朝、昼、夕でダウンロード平均スピードに差がでる結果となった。一方、通信キャリアは、朝、昼、夕でのダウンロード平均スピードに大きな差は見られなかった。
最後に17時~18時の夕方の時間は、格安スマホによってダウンロード平均スピードに差が出る結果となり、最も速かった楽天モバイル、UQ mobileの10.3Mbps、から最も遅かったぷららモバイルLTEの0.5Mbpsと9.8Mbpsの差が開いた。
尚、アップロードスピードについては、調査対象格安スマホとdocomo、au、SoftBankの通信キャリアに大きな差はなかった。
(その他)
※同調査結果は、当該調査時の条件下でのデータ及び所感であり、電波の状態、回線の混雑状況、利用される場所などにより異なる。
※調査途中に通信速度制限になったものは都度SIM交換を行い、高速通信が出来る状況にて調査を実施している。
※同調査レポートの百分率表示は四捨五入の丸め計算を行っている。
■調査概要
「2015年4月格安スマホ通信速度調査」
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【調査場所】東京・恵比寿 MMD研究所事務所内
【調査期間】2015年4月9日、10日、13日~15日、平日5日間、
9:00~10:00、12:00~13:00、17:00~18:00の時間帯
【調査方法】スピードテスト:「RBB TODAY SPEED TEST」アプリにて計測
平日5日間、朝・昼・夕の時間帯で各5回計測し、
最大・最少の値を除く3回の平均値を記録
平日5日間×朝・昼・夕(3回)×(MVNO10社+通信キャリア3社)×
5回=975回調査(1社あたり75回調査)
【調査端末】docomo回線SIM:ASUA Zenfone5/au回線SIM:京セラ LUCE/
通信3キャリア:iPhone6
【調査対象】[各MVNO LTE通信対応サービス※下り最大150Mbpsプランを選定]
OCN モバイル ONE / IIJ mio / b-mobile / BIGLOBE LTE・3G /
U-mobile / 楽天モバイル / NifMo / ぷららモバイルLTE /
mineo / UQ mobile
[各キャリアの定額通信プラン]docomo / au / SoftBank
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