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「iPhone 6、これぞ勝者。」ウォルト・モズバーグ氏によるレビュー。

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9月9日、iPhone 6の発表があってから、一週間使用したレビュー「re/code」によって出された。
さまざまな角度からテストされたウォルト・モズバーグによるレビューとなっている。
元記事:http://recode.net/2014/09/16/iphone-6-review/

レビュー1

何年にもわたって頑強に拒んできたAppleが、ついにスマートフォンの大型化の動きに加わった。
19日に発売されるiPhone 6及びiPhone 6 Plusである。
だが、これはたんに画面が大きくなっただけではない。
iPhoneをより薄く、より曲線的に、大胆にデザインを改め、さらにスクリーンからバッテリー寿命や無線速度といったパフォーマンスにいたるまで、なにもかもすべてを充実させていったのである。

ウォルト・モズバーグ氏はこの1週間、2種類のうち、よりメジャーなものである4.7インチiPhone 6をテスとし、これがすばらしい携帯電話であると考えるようになったという。

ハードウェアやまったく新しいオペレーティングシステムと組み合わせれば、iPhone 6は市場に流通しているもののなかで、最高のスマートフォンであることにまちがいなく、iPhone 6はAppleエコシステムのドアを開いたのだとしている。
その中には、店やオンライン上でスマホを通じて物品を購入するためのApple Payというシステムも含まれている。これは来月から開始される。(日本国内未対応)
Apple Payは最新型のiPhoneおよび後日発売されるスマートウォッチでしか使用できない。

◆どちらのモデルを買えばよいのか?

Appleは、iPhone 6をより大きくなったスクリーンと進化した機能をもつiPhone 5の後続機であると考えており、ふたつのモデルのうちの主流であると見なしている。
同氏もその意見に賛成だとしている。iPhone 6 Plusはまったく異なるカテゴリーの製品、スマートフォンと小型タブレットの中間、もしくは「phablet」と呼ばれるものなのである。
もし今のiPhoneが大変気に入っているが、スクリーンだけは大きいものがほしい、と考えているなら、私なら6の方を選ぶだろう。
もっとずっと大きなスクリーン、何かちがうものを求めており、しかもiPhone が大好きなら、おそらくPlusが合っているはずだ。

レビュー2

 

◆デザイン

最近のiPhoneの四隅は丸みを帯びているが、へりは平らで、スクリーンは本体の縁と平行に切り取られていた。
iPhone 6は薄くなっているばかりでなく、へり全体が丸みを帯びていてる。
スクリーンとの境もわずかながら丸くなっていて、体にぴったりと合うようになっている。
フロントはスクリーンが大きくなったために、上部と下部の縁が小さくなった。
電源ボタンはてっぺんから横に移動し、全長が長い電話でも、操作しやすくなっている。

結果的にAppleは、iPhone 5sと比較して、全体が13%大きくなっただけにもかかわらず、スクリーンの実質的な面積は38%大きくすることができた。しかも指紋認証ボタンは22%も大きくなったのである。
私のテストでは、手の中でも、ジーンズのポケットの中でも、シャツのポケットのなかでも、具合良く収まっていた。

◆大きくなった画面

Appleは2012年にiPhoneのスクリーンを拡大し、当時のiPhone 5の画面サイズは4インチになっていたが、重量と厚みは減らしていた。
だが当時でさえ、主力の競合相手、SamsungのGalaxy Sは4.8インチのディスプレイを搭載していたのである。

だが、4インチのiPhone 5sは非常に人気のある機種となった。
当初はより大きく、幅も広くなった携帯電話は、私には不格好に思えた(私はSamsung Noteの初代機と持った感じを比較して、「顔をトーストに向けて話しているようだ」と書いた)。
だが多くの人にとっては、とりわけいくつかの国では、競合機の画面がどんどん大きくなっていくのに対して、iPhoneの画面は小さすぎると思えたようだ。

そこでiPhone 6、4.7インチスクリーンが巻き返しを行ったのである。

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これは大変によくできたものである。
1インチにつき326ピクセルは5sと同じなのだが、解像度は上がっており、720ピクセルの高解像ビデオ(Appleが現在「Retina HD ディスプレイ」と呼んでいるもの)を表示することができる。
私のテストでは、いくつかのSamsungのモデルで見られたような色がにじむ状態もなく、文字、写真、ビデオともにクリアで、シャープかつ鮮やかに表示されていた。

スクリーンが大きくなったにもかかわらず、私のアプリケーションは、アップルのものも、サードパーティのものもすべて、順調に作動した。
テストした限りでは、不具合をおこしたり、不鮮明だったりするものはひとつもない。
現在Appleストアで提供されているAppleのアプリは、130万種にものぼるということである。

iPhone 6の画面は、5.1インチのサイズを持つGalaxyの最新機種よりも小さいが、新しいAppleは幅が狭く、メタル製ボディにもかかわらず軽く薄く仕上がっている。Samsungはプラスティックを使用しているため、同氏の目には安っぽく感じられてしまうのだという。

レビュー4

◆無線

Appleによれば、iPhoneはより速いWi-Fi、より速い携帯用LTEを備えているという。
私がテストしたところ、iPhone 6のWi-Fiスピードは、ダウンストリームでもアップストリームでも、5sのざっと2倍、Samsung Galaxy S5よりも25%速かった。
だがLTEスピードでは、VerizonでもAT&Tでは、ほとんど違いは現れなかった。

iPhone 6およびiPhone 6 Plusには、Apple Payが使用できるように、新型の近距離無線通信NFCも搭載されている。
これは、もうひとつの他種に追いついた機能である。これまで一定期間ではあるが、NFCを搭載していた携帯電話はすでに登場していた。

◆バッテリー

バッテリー寿命は、ユーザーの使用時間による。私の日常での使用では、iPhone 5sは充電後、8時間から10時間は使えた。
だが一週間のテストでは、iPhone 6は14-5時間は使えるようになっていた。
ほとんどの人は夜間充電しておけば、日中、充電機を探しまわらなくてすむだろう。

レビュー5

◆カメラ

iPhone 6の背面カメラは8メガピクセルと変化はないが、新しいセンサーのおかげでフォーカスと顔感知能力が向上している。
私のテストでは、写真は5sよりシャープになり、明るくなっていた。とりわけ暗い場所ではそれが顕著だった。
フロントカメラも開口が拡大し、センサーも良くなっている。

◆2つのモード

iPhone 6、iPhone 6 Plus双方とも、画面全体を「スタンダード」と「ズーム」に切り替えることができる。
スタンダードでは、より多くのコンテンツが表示でき、ズームでは、文字や画像を大きくすることができる。

◆キーボード

キーボードは大幅な改善が見られる。予測変換も速くなり、間違いは減っている。またサードパーティのキーボードを使用することもできる。
ともに、他者の先行(Androidはすでに双方とも搭載ずみである)に追いつくものだが、これはありがたい。
試してみると、タイピングは劇的に改善されている。

 

◆問題点

一週間に及ぶiPhone 6のテストの結果、私の感じた問題点は、たった2つだけだった。
第1に、慣れるまでは横幅となめらかな背面のせいで、いくぶん滑りやすく感じた。

第二に、iPhone 6は、私が車載しているBluetoothレシーバーと安定してつながらないというトラブルが起こった。
Appleは私に解決策を教えてくれた。その中には、同氏のiCloudにはあまりに多くのデバイスと接続されていたため、使わなくなった古いデバイスを削除するということも含まれていた(Appleによれば、このことは同氏の車のモデルとBluetoothレシーバーの組み合わせから来ているのではないか、ということだった)。
だが、それ以降は車内でのBluetooth受信は、快適に作動した。
Appleによれば、ほとんどのカスタマーで、この問題は起こることはないだろう、とのことであるが、もちろんこのバグは即座に修正すると約束している。

◆要点

iPhone 6は、現在iPhoneを使用している人にとっても、そうでない人にとっても、格段に向上した品質のものである。
簡単に操作できるサイズでありながら、可能な限り大きな画面を持った電話を、どうにかして提供しようという努力がなされたものだ。
購入できるなかで、最高のスマートフォンだとおすすめできる。

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